鉱物の光触媒「二酸化チタン」 |
葉緑素のような植物の中にある色素だけはでなく、鉱物でも光触媒があります。
その中でも光触媒の代表格は二酸化チタンです。
二酸化チタンは、昔から白色ペンキや化粧品、あるいは食品添加剤(おもに白色着色料)として使われてきました。
白色ペンキが長期間太陽にさらされるとボロボロになるチョーキング現象は、酸化チタンの光触媒作用(光酸化)によるものなのです。
この原因は、酸化チタンが活性酸素をつくるためです。
この二酸化チタンが光を受けて起こる反応には二種類のものがあります。それは「活性酸素を発生させる」ことと「超親水性」の二種類です。
二酸化チタンの結晶構造は二種類あります。
光触媒として使用するのはアナターゼ型です。
ルチル型は化粧品や食品添加物として使われる安定した結晶構造を持っています。